こんにちは。
基礎工事が完了して、次はいよいよ建前(上棟)です。
配管工事
さて、いよいよ…と言いましたが、実は上棟の前にまだやることがあります。床下の配管工事です。

基礎の上にまだ何も乗っていませんので、床下で自由に作業できます。まだ床がないから、「床下」というのは変ですが…床下に潜り込む必要がないので、配管工事するにはベストタイミングなわけです。
給水・給湯管、排水管、ガスの場合はガス管などを外部から引き込みふさわしい配置にしていきます。
足場組み・土台敷き
配管が終わったら足場組みと土台敷きをします。

足場組みは専門の業者が行います。足場はこれから家を建てていく作業の安全確保に必要不可欠です。
また、足場の外側にメッシュシートをかけることで、現場を保護したり、逆に現場からの騒音やホコリを防いだりすることができます。

土台敷きとは、基礎の上に木材の土台を設置して固定する作業のことで、建前(上棟)の前日までに終わらせておくことが多いです。
耐震等級3では、土台と基礎をつなぐためのアンカーボルトやホールダウン金物の数や配置が通常より厳しく計算されます。より大きな地震力に耐えるためです。
建前(上棟)
いよいよ上棟の日になると、職人さんたちとクレーンがやってきて、柱・梁・屋根の骨組みなど、家の腫瘍構造材を一日で組み立てます。これが終わると一気に家っぽくなりますよね。

- 柱立て(はしらたて):土台の上に柱を立てていきます。
- 梁(はり)の架け渡し:柱の上に梁を乗せて、建物の骨組みを形成します。
- 屋根の骨組み(小屋組):最後に屋根の骨組みとなる小屋梁や母屋(もや)、垂木(たるき)などを組み上げます。
- 雨仕舞い:大工さんが張った屋根の野地板に、屋根屋さんが防水シート(ルーフィング)を施工し雨を防ぎます。

これらの作業は、事前に工場で加工されたプレカット材を使用することで、現場での作業時間を大幅に短縮しています。
建前(上棟)についての素朴な疑問
建前についてけっこう疑問に思われることが多いので、Q&Aのコーナーにしてみます。
Q:上棟式のときは大工さんに御祝儀を渡さなくてはいけませんか?
A:必須というわけではありませんが、感謝の気持を表すマナーとして存在します。地域によっては根強くあるので、身の回りの家を建てた人に聞いてみるといいです。会社によっては御祝儀を謝絶しているところもありますので、施工会社の担当者にも確認を。
金銭的な負担を減らしたい場合は、お茶やお菓子などお互い負担にならない形で感謝を伝えらるのもいいかと思います。
Q:上棟式は必ずしなくてはいけませんか?
A:上棟式は神主さんを呼んで儀式を行い、新潟だと所謂「だんごまき」をします。こちらも気持ちの問題ですので、最近ではしない所も多いです。ご近所の風習や関係性をみて考えると良いかと思います。
例えば今回のモデルハウスのような新規造成の住宅地だと、ご近所もみんな新規ですから、いらないんじゃないかなぁ…なんて思います。今のところ、行う予定はありません。
Q:柱がむき出しですが雨が降っても大丈夫なんですか?
A:建前が終わった段階で、柱やら何やらがむき出しですね。数日で壁面に防水シートを張るとはいえ、雨が降ると後でカビが生えてしまうんじゃ…など、心配になってしまう人が多いようです。
濡れないほうが良いですが、多少の雨は大丈夫です。家の建築に使われる木材はしっかり乾燥させてあるので、多少塗れたくらいで質が悪くなるようなことはありません。また、長期の悪天候が予想される場合は、ブルーシートで保護します。
雨が多くて結構心配しましたが、上棟の当日は降らず、まずは無事ルーフィングまで張れてホッとしました。
それでは、また。