新潟の新築・注文住宅|ゆい工房

地盤調査と地盤改良を行いました

モデルハウス建築前の地盤改良

こんにちは。
なかなかブログの更新まで手が回らず、大変ごぶさたしておりました。最後の更新が2019年ということで、感染禍の前でしたので余計に隔世の感があります。思えば色々と世の中が変わりましたね。

またモデルハウスを建てることになりましたので、ブログを書いていきたいと思います。

さて今日は、地盤調査について。前回のモデルハウスのときは地盤調査で地中埋設物が見つかり、それってどうなるの?というお話をさせていただきました。

今回は幸いにしてそういった事件は起こりませんでしたので、順調に地盤改良を行いました。

地盤改良の目的

家を建てる前に地盤改良を行なう目的は、おわかりだと思いますが長期に安定して安全な家を建てることです。地盤改良が適切にされてないと、具体的には

・不同沈下

・液状化現象

などが発生するおそれがあります。

不同沈下は、建物を建てるとその重量が地盤に伝わるのですが、地盤の一部だけが沈下して家が傾いたり歪んだりする現象です。液状化現象は能登の地震のときに新潟でも起こりましたね。地震によって地盤が液体のようになり、不同沈下を起こします。

家全体が傾いたり歪んだりするわけですから、大きな破損につながってしまうのは想像できると思います。

だから、地盤改良は大切なのです。

地盤改良は必ずしなくてはならない?

しかし実は、「地盤改良」の実施は法律で決まっているわけではありません。法律で義務付けられているのは「地盤調査」の方です。2000年の建築基準法改正により、家を建てる前に地盤調査を行うのが義務になりました。

「住宅瑕疵担保履行法」というのがありまして、新築住宅は引渡しから10年間は売り主が瑕疵担保責任を負うことになっていますが、事業者によっては補償できる体力がない場合があるため、住宅瑕疵担保責任保険への加入が義務付けられています。何かあったときにこの保険で担保するために、地盤調査が必須なのです。

保険屋さんだって地盤調査せずに建てた家に何かあったといって補償するなんて嫌ですよね。車の自賠責保険の加入に車検証が必要、と同じ感じですね。

地盤改良がいらない土地とは?

「地盤調査」は必ずしなくてはいけませんが、調査した結果地盤改良の必要なしとなれば地盤改良はいらないわけです。ではそうなる可能性が高い土地はどんな土地でしょうか?

・周囲よりも標高が高い土地

・昔からの住宅地

これらは、地盤が強い可能性が高いです。あくまで可能性です。調べてみるまでわかりません。

今回モデルハウスが建つ土地はどうなのかというと、昔ながらの住宅と畑を造成地にした土地です。でも地盤改良は必要でした。

宅地用に造成された土地なんだから、家を建てるのに適した状態になって売られているんじゃないの?って思う人もいるかも知れませんね。そうだったらいいけどそうじゃないんです。

購入契約してから地盤調査して、その結果に応じた地盤改良工事を行う必要があります。

前回のモデルハウスの土地は、購入したあとの地盤調査でコンクリートガラが埋まっていることが判明しました。地盤は「調査するまでわからない」。前回のはかなり不運な例だとは思いますが、怖いですよね。

どうしてもこういったリスクを避けたければ、購入前に地盤調査することは違法ではありませんので可能ですが、調査費用もかかりますし売り主の同意が必要です。断られることもあるのです。

ハザードマップや古地図、周囲の環境などを調べて「おそらく大丈夫だけど、地盤改良の費用は少し余裕を見ておこう」で購入を決めているケースが多いのが現実でしょう。

少し長くなってしまいましたので、今日はここまでにします。またあまり間を空けずに書いていきたいなと思いますので、よければまたおいでくださいね。